CMS理論-105

s.鮮鋭性変換(続き1)
7-0-105-1・非線形な手法

 右図のノイズ成分をなくすために、非線形な関数を与えることでノイズ部分を不感帯にすることができる。(非線形関数f)
このときのエッジ抽出のパラメータを(1)に示す。
更にこのとき、重み付け平均は(3)の通り、
Dnew= Dold+f(E)
で表される。

・重み付け平均
 「コンボリュージョン=畳み込み演算」とは関数を使った数学の計算方法のひとつである。つまり、IRという測定データを利用して色を再現するための計算のことを指す。  IR(Intermediate representation)とは、プログラムへの入力データから構築されるデータ構造であり、そこからさらにそのプログラムの出力データが構築されるものをいう。
コンボリューション演算を行う場合は、フィルタマスクを使う。フィルタマスクは図示したA~I(中央部)の9個のデータを抽出したものである。 
分子のaA+bB+cC+dD+eE+fF+gG+hH+iIは、a〜iの重み付け係数で、それらを順次掛け合わせたものである。これを、分母のa+b+c+d+e+f+g+h+I で割ることで、計算できる。
7-0-105-2


−コンボリューション行列について
7-0-105-3図:フィルタ/汎用/コンボリューション行列
 コンボリューション行列では画像のそれぞれのピクセルに対して行列演算を施し、自分でオリジナルのフィルタを作り処理をさせることが出来る。





ノイズの評価の目的
・ノイズに人間の周波数を掛け合わせる
 −閾値を設ける
・メディア間の差をなくす
 −ノイズ量は画質を決める