CMS理論-107
7.4 最近話題のデジタル画像処理
a.インターネット上の画像取り扱い
・圧縮ファイルは、一般的に使用されているものにPNG(GIFの代替)とJPEGなどがある。
・画像フォーマッットであるFlashPix*1におけるピラミッド形態の画像構造を下図に示す。
この画像構造は、用途別に圧縮率(概略値)を示したもので、どのレベルで圧縮したらよいかを考慮して設定すべきである。圧縮の目安を下記する。
プリント画像 :1~1/4
高精細表示用画像:1/4~1/16
低精細表示用画像:1/16~1/64
インデックス :1/64~256
サムネイル :1/256以下
特に、使用する用紙や雑誌などの印刷形態に合わせて対応することを推奨する。
*1:FlashPixは、画像フォーマットのひとつである。Microsoft社、Kodak社、Hewlett-Packard社、Live Picture社が共同で開発した。複数の解像度のデータを1つのファイル内に階層的に保持しており、出力デバイスに応じた適切な表示が可能である。たとえば、インターネットのWebブラウザで表示するときには低解像度画像、プリンタに出力するときには高解像度画像というように使い分けることができる。
b.カラーマネジメントシステム
・デフォルト色空間とICC
数式を使った色を表す方法に、CIE(国際照明委員会)がL*a*b*という3次元表色系を開発した。簡単に言えば、L*は明るさ、a*b*(これをクロティクネス指数という)は双方とも色相と彩度を表している。このCIE L*a*b*は、デフォルトの色空間となっている。
デジタル上では色を変換する作業は「RGB→L*a*b*→CMYK」になり、この変換ソフトと設定に何を使うかによって結果が異なってくる。ここで登場するのがICCプロファイルである。ICCという言葉に馴染んでいないという人もいるのではないかと思う。辞書的な記述では、「International Color Consortium(ICC)が定義した書式のプロファイルのことを指す、といえる。「RGB→L*a*b*→CMYK」の色変換する仕組みを国際間で取り決めた規約(色変換するための道具になるもの)で、モニタやプリンタなど各機器が表現できるカラースペースを示したデータである。
「Gamut(ガモット)」という言葉も最近よく耳にするが、これはモニタ、プリンタまたは印刷インクなどある特定の機器が表現できる色領域をいう。カラースペース(Yxy色度図)上に各機器のGamutを重ね合わせると、どの色が表現できないか一目で分かって便利である。(下図参照)
色空間の表示には、次のようなものがある。
−AdobeRGB
−sRGB
−Japan Standard v2
−Japan Web Coated (Ad)
−Japan Color 2001 Coated 等々
7.4 最近話題のデジタル画像処理
a.インターネット上の画像取り扱い
・圧縮ファイルは、一般的に使用されているものにPNG(GIFの代替)とJPEGなどがある。
・画像フォーマッットであるFlashPix*1におけるピラミッド形態の画像構造を下図に示す。
この画像構造は、用途別に圧縮率(概略値)を示したもので、どのレベルで圧縮したらよいかを考慮して設定すべきである。圧縮の目安を下記する。
プリント画像 :1~1/4
高精細表示用画像:1/4~1/16
低精細表示用画像:1/16~1/64
インデックス :1/64~256
サムネイル :1/256以下
特に、使用する用紙や雑誌などの印刷形態に合わせて対応することを推奨する。
*1:FlashPixは、画像フォーマットのひとつである。Microsoft社、Kodak社、Hewlett-Packard社、Live Picture社が共同で開発した。複数の解像度のデータを1つのファイル内に階層的に保持しており、出力デバイスに応じた適切な表示が可能である。たとえば、インターネットのWebブラウザで表示するときには低解像度画像、プリンタに出力するときには高解像度画像というように使い分けることができる。
b.カラーマネジメントシステム
・デフォルト色空間とICC
数式を使った色を表す方法に、CIE(国際照明委員会)がL*a*b*という3次元表色系を開発した。簡単に言えば、L*は明るさ、a*b*(これをクロティクネス指数という)は双方とも色相と彩度を表している。このCIE L*a*b*は、デフォルトの色空間となっている。
デジタル上では色を変換する作業は「RGB→L*a*b*→CMYK」になり、この変換ソフトと設定に何を使うかによって結果が異なってくる。ここで登場するのがICCプロファイルである。ICCという言葉に馴染んでいないという人もいるのではないかと思う。辞書的な記述では、「International Color Consortium(ICC)が定義した書式のプロファイルのことを指す、といえる。「RGB→L*a*b*→CMYK」の色変換する仕組みを国際間で取り決めた規約(色変換するための道具になるもの)で、モニタやプリンタなど各機器が表現できるカラースペースを示したデータである。
「Gamut(ガモット)」という言葉も最近よく耳にするが、これはモニタ、プリンタまたは印刷インクなどある特定の機器が表現できる色領域をいう。カラースペース(Yxy色度図)上に各機器のGamutを重ね合わせると、どの色が表現できないか一目で分かって便利である。(下図参照)
色空間の表示には、次のようなものがある。
−AdobeRGB
−sRGB
−Japan Standard v2
−Japan Web Coated (Ad)
−Japan Color 2001 Coated 等々