■ 標準イルミナント
標準イルミナント(Standard Illuminant)は、CIEによって分光分布が規定されたイルミナントのことをいいます。現実的な光源として実現されるかどうかは問いません。後でも出てきますが、この標準イルミナントの中には人工的に作れないものがあります。
「イルミナント」とは「光源(光のこと)」と考えても特に問題ありません。かつては「標準イルミナント」は「標準光源」と呼ばれていたこともあります。
JISではA、D65を標準イルミナントとして規定されています。
A:標準の光Aは温度が約2856Kの完全放射体が発する光。
C:可視波長域の平均的な昼光。温度が6744Kの光を出すようにした光源。
D65:紫外域を含む平均的な昼光。相関色温度が6504Kの平均的な昼光
図は、標準イルミナントA、D65と補助標準イルミナントC(後述)の分光エネルギ分布で、CとD65は似ていますが、D65の方が紫外線領域のエネルギが高いのと凹凸が激しいという点で違います。どうして「光」が「イルミナント」になったかといいますと、この標準イルミナントの中にはD65の様に可視光以外の赤外・紫外の領域を含んでいるものもあるからです。「光」の定義の一つに「目に見える放射」というのがあります(これ以外に紫外線や赤外線まで含んでも構わないという定義もあります)。 紫外線や赤外線は当然見えないのでそれを含んでいるものを標準の「光」としてしまうと矛盾してしまうからです。
標準イルミナント(Standard Illuminant)は、CIEによって分光分布が規定されたイルミナントのことをいいます。現実的な光源として実現されるかどうかは問いません。後でも出てきますが、この標準イルミナントの中には人工的に作れないものがあります。
「イルミナント」とは「光源(光のこと)」と考えても特に問題ありません。かつては「標準イルミナント」は「標準光源」と呼ばれていたこともあります。
JISではA、D65を標準イルミナントとして規定されています。
A:標準の光Aは温度が約2856Kの完全放射体が発する光。
C:可視波長域の平均的な昼光。温度が6744Kの光を出すようにした光源。
D65:紫外域を含む平均的な昼光。相関色温度が6504Kの平均的な昼光
図は、標準イルミナントA、D65と補助標準イルミナントC(後述)の分光エネルギ分布で、CとD65は似ていますが、D65の方が紫外線領域のエネルギが高いのと凹凸が激しいという点で違います。どうして「光」が「イルミナント」になったかといいますと、この標準イルミナントの中にはD65の様に可視光以外の赤外・紫外の領域を含んでいるものもあるからです。「光」の定義の一つに「目に見える放射」というのがあります(これ以外に紫外線や赤外線まで含んでも構わないという定義もあります)。 紫外線や赤外線は当然見えないのでそれを含んでいるものを標準の「光」としてしまうと矛盾してしまうからです。