■ ColorSync とICM (Image Color Matching)
カラーマネジメントシステムにおいて、色変換を担当しているソフトウェアをCMM (Color Management Module or Color Matching Method の略) といいます。通常、ColorSyncやICM (Image Color Matching) が色変換を実行しているように理解している人もいますが、それは正しくなく、実はCMM(CMMエンジンともいいます)が実際の色変換を行っているのです。
図示しましたように、これらColorSyncやICMは確かに色変換を行うのに欠かせない重要な役割を果たしているソフトウェアといえますが、実際に変換作業を行っているのがCMMエンジンというソフトウェアモジュールです。つまり、ColorSyncやICMはカラーマネジメントを行う導入用の扉(入り口)の役割を果たしているのであり、実際に作業を行っているのがこのCMMエンジンなのです。
■CNSを取り込んだCMSへの発展
従来のCMSは普通にいうカラーマネージメントシステムといえますが、一般にはカラーマッチングシステムと考えている人が多いようです。
色域が違う色空間同士の色変換は、完全にマッチング(完全な色再現性)することは出来ません。 その理由は元々ない色は再現できない色だからです。そこで色域の共通の範囲内ではどうにかして正確な色再現を行おうとし、共通色域以外では、同一性の維持は出来なくとも限りなく近似色に置き換えようとします。そのために、「色彩を飽和させないで変換する行為はまさに色彩のネゴシエーションが必要である」といえるでしょう。 従って、真のCMSとはいわゆるCMS(カラーマッチングシステム)と新しいCNS(カラーネゴシエーションシステム)を合体し、色域の合う部分と、合わないが近い色彩の部分を、うまくミックスさせることがCMSのあるべき姿なのです。
CMSは色彩の同一性を、CNSは色彩の心理性をそれぞれ重視しているとも言えます。
元々違う色域への変換は同一性の維持に関してはアプリケーションソフトに任せ、むしろ色彩の心理性に重点を置くと理解することが大切です。そういった意味でCMMエンジンの持つ重要性を理解すべきで、CMMエンジンは、正確な色変換を行っていると同時に、カラーネゴシエータの役割も果たしていると言えます。
カラーマネジメントシステムにおいて、色変換を担当しているソフトウェアをCMM (Color Management Module or Color Matching Method の略) といいます。通常、ColorSyncやICM (Image Color Matching) が色変換を実行しているように理解している人もいますが、それは正しくなく、実はCMM(CMMエンジンともいいます)が実際の色変換を行っているのです。
図示しましたように、これらColorSyncやICMは確かに色変換を行うのに欠かせない重要な役割を果たしているソフトウェアといえますが、実際に変換作業を行っているのがCMMエンジンというソフトウェアモジュールです。つまり、ColorSyncやICMはカラーマネジメントを行う導入用の扉(入り口)の役割を果たしているのであり、実際に作業を行っているのがこのCMMエンジンなのです。
■CNSを取り込んだCMSへの発展
従来のCMSは普通にいうカラーマネージメントシステムといえますが、一般にはカラーマッチングシステムと考えている人が多いようです。
色域が違う色空間同士の色変換は、完全にマッチング(完全な色再現性)することは出来ません。 その理由は元々ない色は再現できない色だからです。そこで色域の共通の範囲内ではどうにかして正確な色再現を行おうとし、共通色域以外では、同一性の維持は出来なくとも限りなく近似色に置き換えようとします。そのために、「色彩を飽和させないで変換する行為はまさに色彩のネゴシエーションが必要である」といえるでしょう。 従って、真のCMSとはいわゆるCMS(カラーマッチングシステム)と新しいCNS(カラーネゴシエーションシステム)を合体し、色域の合う部分と、合わないが近い色彩の部分を、うまくミックスさせることがCMSのあるべき姿なのです。
CMSは色彩の同一性を、CNSは色彩の心理性をそれぞれ重視しているとも言えます。
元々違う色域への変換は同一性の維持に関してはアプリケーションソフトに任せ、むしろ色彩の心理性に重点を置くと理解することが大切です。そういった意味でCMMエンジンの持つ重要性を理解すべきで、CMMエンジンは、正確な色変換を行っていると同時に、カラーネゴシエータの役割も果たしていると言えます。