アンディマンのカルチャークリエート(奏造成)

このブログは、新しい世代の若者を主な対象として掲載します。 特に理科系に強くなれることを目標に、できるだけわかりやすく説明します。 掲載する内容は、画像表現、宇宙論、デザイン、脳科学、工学全般などについてです。 読者の皆さんとの双方向のコミュニケーションをとりたいと考えておりますので、どんどん参加して、忌憚のないご意見を頂けると幸甚です。

September 2006

カラマネの基礎知識 No.93

4f05df6b.jpgRGB形式とCMYK形式の画像
カラー情報の画像の記述形式は、非常にたくさんの形式があります。その中で最も一般的なものがRGB形式とCMYK形式です。
RGB形式の画像では、絵の色合いや明るさを光の三原色の強弱にして記録します。
CMYK形式の画像では、絵の色合いを色材(絵の具やインクなどの色材)の三原色であるシアン・マゼンタ・イエロー並びに純黒を表現するブラックの4つの要素色を強弱にして表現します。
画像情報は、カメラやスキャナのような入力装置では、最初から色信号をグレーの濃淡階調で置き換え、RGBは3チャンネル、CMYKは4チャンネルで画像データを作っています。理由は、イメージセンサ(固体撮像素子とも言います)は色を検知できませんので、カラーフィルターを通した光で色を創るのです。
その他、前に述べたLab形式によるカラー情報を持たせた画像、HSL(H=色相、S=彩度、L=明度)形式による画像など、各種の画像のカラー情報の記述形式があります。 
挿入した絵は、RGBの画像(光の三原色)です。
<豆事典>・・・IT用語辞典(e-Words)より
RGB;コンピュータで色を表現する際に用いられる表記法の一つ。色を赤(R)・緑(G)・青(B)の3つの色の組み合わせとして表現する。この3色は光の三原色と呼ばれ、この組み合わせですべての色を表現できる。
CMYK:色の表現方式の一つ。藍色(Cyan)、深紅色(Magenta)、黄色(Yellow)、黒(blacK)の配合比率を変化させて、すべての色を表現する。本来はカラー印刷で利用されていた方式である。理論的にはCMYの3原色ですべての色を表現できるが、黒を美しく印刷するために黒も原色に加えられている。コンピュータの世界では、カラー印刷での利用が想定されるアプリケーションソフトがこの形式をサポートしていることがある。


カラマネの基礎知識 No.82

1d8384a6.jpg■ラスタ画像とベクタ画像
 コンピュータ時代になって、モニタに映し出された映像や絵に描かれた姿・かたちを「画像」と定義している。つまり、「絵」「写真」「イラスト」などの総称を「画像」と呼んでいる。さて、「(コンピュータにとっての)画像」には、ラスタ画像とベクタ画像の2種類がある。
 ラスタ画像は、通常の画像データのことを指し、「画像は画素の集合である」(画素とはドット、ラスタ、ビット、ピクセルともいう)として捉えた画像や写真をいう。また、文書も、そのようなものとして扱えれば、ラスタ画像となる。
 ベクタ画像は、絵を座標点とその点と点の間を結ぶ線、並びに線や線で囲まれた領域にカラー情報を持たせて絵を取り扱う。ラスタ画像は、絵を細かな格子状の領域に分け、それぞれの領域内にカラー情報を持たせた形で取り扱う。ベクタ画像を扱う場合は、RIP (Raster Image Processor) というツール(ハードとソフトがある)が必要である。
 カラーマネジメントは、これら画像のカラー情報を異なる記述形式に変換したり、同じ記述形式の異なる内容に補正することを意味する。
コンピュータ時代になって、モニタに映し出された映像や絵に描かれた姿・かたちを「画像」と定義している。つまり、「絵」「写真」「イラスト」などの総称を「画像」と呼んでいる。さて、「(コンピュータにとっての)画像」には、ラスタ画像とベクタ画像の2種類がある。
 ラスタ画像は、通常の画像データのことを指し、「画像は画素の集合である」(画素とはドット、ラスタ、ビット、ピクセルともいう)として捉えた画像や写真をいう。また、文書も、そのようなものとして扱えれば、ラスタ画像となる。
 図の左はラスタ画像、右はベクタ画像を示す。

カラマネの基礎知識 No.72

47fc387e.jpg■ プロファイルの分類
 カラーマネジメントシステムでは、ICCプロファイルを使用して、デバイス依存のカラースペースをデバイスに依存しない基準となるカラースペースに変換して、他のデバイスで出力や表示を行うために、再度デバイス依存のカラースペースに変換する必要があります。つまり、プリンタは用紙の種類やサイズ或いはインクの種類など、プリンタそのものの状態で変化しますので、それに合わせて個別のプロファイルを数多く用意する必要があります。デバイスのプロファイルは、以下の3つに分類できます。
●モニタやフラットパネルスクリーンのようなデバイスのモニタ(ディスプレイ)プロファイル・・・Monitor Profile or Display Profile
●スキャナやデジタルカメラなどのデバイスの入力プロファイル(ソースプロファイルともいいます)・・・Input Profile or Source Profile
●プリンタ、コピー機、フィルムレコーダ、印刷機のようなデバイスの出力プロファイル(デスティネーションプロファイルまたはターゲットプロファイルともいいます)・・・Output Profile, Destination Profile or Target Profile
また、デバイスプロファイルのように特定機器の色再現性を記述したのではなく、アプリケーション上で作業する際の色空間とするなどに使用するプロファイルもあります。

■ プロファイルの概要
●モニタプロファイルはデータをモニタに表示するために使用する機器用のプロファイルです。モニタが複数台あった場合、その台数分のプロファイルが必要となります。また、同一機種のモニタであってもそれぞれの色再現特性はみな違いますので、同一のプロファイルを使用してもカラーマネジメントはうまく行きません。そのために、機器間のバラツキを無くすためにキャリブレーションが必要となります。
●ソースプロファイルはスキャナやデジタルカメラなど画像入力機器のプロファイルを指し、色変換を行う際の基準にしています。この場合、機器固有のプロファイルを作成したり用意するのではなくsRGB やAdobeRGBのプロファイルを利用することが多いようです。なお、RIP (Raster Image Processor)では印刷などのCMYKプロファイルも入力プロファイルとして利用することがあります。
●ターゲットプロファイルはプリンタ、印刷機などのデータを出力する機器のプロファイルである。使用する用紙やインク毎にプロファイルが必要になる。ソースプロファイルからターゲットプロファイルが反映された状態へとデータを変換することがカラーマネジメントの基本でもあります。
●定義されないプロファイルは、特定の機器の色再現性を記述したのではなく、アプリケーションで作業する際の色空間としたり、プロファイルがないデータに割り当てるなど汎用的に使用されるプロファイルです。より色再現範囲が広くなっているAdobeRGBがDTP (Desk Top Publishing) では、標準的に利用されるケースが多く見受けられます。
 プロファイルによる変換には2つ以上のプロファイルを使用します。
入力プロファイルではデバイスディペンディントカラーをデバイスインディペンディントカラーに変えて出力側に伝達し、PCS*1を介して、出力プロファイルでは受け取ったデバイスインディペンディントカラーをデバイスディペンディントカラーに変えて出力します。
*1 P C S とは、Profile Connection Space の略で、デバイスインディペンディントカラーでプロファイル同士を結び付ける色空間のことを指します。

カラマネの基礎知識 No.6

2a29f014.jpg■デバイスプロファイルとICCプロファイル 
プロファイルとは出力機に依存する色(デバイスディペンディントカラー:RGB、CMYK等)と出力機に依存しない色(デバイスインディペンディントカラー:XYZ、L*a*b* 等)を関連付けたファイルであり、RGB やCMYK のデータにプロファイルを割り当てることによってそのデータの色を確定し、出力機毎に作成するプロファイルはその出力機が(その条件で)どの様な色を出力するかを示しています。
*RGB やCMY(K) はデバイスに与えるデジタル信号の量であり、XYZやL*a*b*は測色値。
 プロファイルは、CMSにおいて、個々の機器が有している特性を示したファイルをいいます。ファイルには、機器のシステム値(RGB,CMYK等)と機器独立 (XYZ、L*a*b*等) との関係を示した色変換マトリクスや変換式等が記載されています。
プロファイルを作成する場合は、カラーチャートのプリントや測色計等が必要となります。
プロファイルの内容に関して、現在、明確に規定を設けているものは、今のところICCプロファイルしかありません。
ICCプロファイル (ICC : International Color Consortium)
ICCで規格化されたCMSにおけるプロファイルをいいます。ICCには現在50社以上
(Apple, Adobe, Microsoft, KonicaMinolta, Kodak, Fuji, etc. ) が加盟しています。
ICCプロファイルは、デジタルカメラ、モニタ、スキャナ、プリンタ、プルーファ、印刷機など、特定のデバイスがどのようにカラーを再現するのか(つまり、そのカラースペースの特性)を記述したファイルのことをいいます。
[ICCプロファイルの特徴]
−汎用性に富んでいる
−画像データに画像入力機器のプロファイルをタグとして付けることを規定している
−色再現精度が高い
−プロファイルのサイズがある程度大きくなるため、その取扱が手間となる
−CMM (Color Management Module) によって、プロファイルの合成と画像デ ータの変換を行う
−規格の解釈が曖昧で明確になっていない(特に、白色点の変換方法)
[ICCプロファイルの構成要素]
−機器のシステム値 (RGB、CMYK等) と機器独立色 (XYZ、L*a*b*等) との関係を示した色変換マトリクス又は変換式
−色域圧縮法
−白色点の三刺激値(CIE XYZ値)
−テキスト(機器名の記述など)
[デバイスプロファイル]
 デバイスプロファイルは、特定状態におけるデバイスのカラースペースの特徴を記述して、特定のデバイスの特性情報を管理するものです。モニタのようにプロファイルが1つしかないデバイスもあります。プリンタは用紙サイズやインクの種類等プリンタの状態が変化しますので、個別のプロファイルが必要となります。

カラマネの基礎知識 No.53

ba84bf6d.jpg色再現性 (Color WYSIWYG) 
 「WYSIWYG」という言葉は、DTPの登場の時期に多用されました。What you see is what you get. の頭文字を採ったもので、「今、(モニタ表示で)見ているもの、イコール、最後に(物理的成果物として)得られるもの」という意味になります。
かつて使われていたWYSIWYGは、ページの大きさや罫線の大きさ、書体形状や文字の 
並びなど、どちらかというと空間的な意味合いであったが、Color WYSIWYGでは色的・
階調的な意味合いで使われています。
 カラーマネジメントシステムを導入すれば、今使っているモニタ上の色が再生される保障があるから、もっと気楽に色を作って(創って)も良いはずです。絶対に再生出来ない色は使うべきではないが、コンピュータはそのことを利用者に教えてくれるし、その色を表示させないようにすることも出来ます。このことは、画像処理でも同じです。カラーの「数値を読む」能力がないとプロではないという考え方も存在します。しかし、ことさら神経質に数値を読まなくとも、「今モニタで判断してそのまま再生出来るのだから良い」と気楽に画像処理やデザインに挑みたいものです。特にアートに指向する場合にはこのことが大変重要だと考えます。
 カラーマネジメントを行うということは、図に示す通り、本来の画像データの色を、複数のモニタ同士や、モニタとカラースペースの違うプリンタ、プリンタと色材の違う印刷機など各デバイス(機器)で同じように伝え再現することが目的です。従って、「画像をきれいに再現する」とか「色を鮮やかにする」等は単に補正に過ぎず、期待色や記憶色を如何に「忠実に再現」できるかがポイントとなります。別の言葉で言えば、カラーマネジメントしたからと言って、色補正がうまくいってない画像データがとりわけ綺麗な色になるということはあり得ません。補正はあくまでも画像の編集や加工の領域であってカラーマネジメントと同一視してはいけないのです。
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